初伝は抜刀術の根幹をなすものである。
座業:一本目 敵の起きる所を察し、切先でこめかみ又は喉に抜き付けて勝つ。
立業:一本目 前の敵の殺気を感じるや、向の出鼻を制し小手の程合を抜き付ける。
この座業、立業に抜き付け、抜き打ち、受け流し、抜き突きがあり、廻り業、右廻り、左廻りがある。
中伝初伝の形に基づきより実戦的にしたもの。
座業:十一本(千葉道三郎光胤派四本、小林誠次郎定之派七本)。
立業:十一本(千葉道三郎光胤派四本、小林誠次郎定之派七本)。
強さと格(気韻)を併せ持つ北辰一刀流の奥義。
座業:五本、立業 五本の十本からなる。
北辰一刀流五形之形は、奥伝大目録の組太刀である。数多くある業の根幹をなすもので、最も重要なのは心技である。
天・地・人・陰・陽の五本からなる。他、小太刀五本有り。
「一つ勝」に始まる大刀対大刀の形四十三本。
「水玉」に始まる薙刀対大刀の形二十九本。
北辰一刀流は現代剣道の創生に大きな関わりを持っているが、玄武館における竹刀剣術は試合重視ではなく、実戦に即すため木刀での組太刀稽古を補完するものとして位置付けられている。
木刀での稽古は怪我を防止するため、打ち込みに関しては寸止めが絶対条件であるが、防具を着け竹刀を用いての稽古では、寸止めをせずに思いきり打ち込むことで、技の理合いや理法の体得を促進することが出来る。
また、剣術六十八手に代表されるように技の種類も多彩である。